【国際】国際特許分類の改正にIoTなど追加(2020年1月1日)

国際特許分類(IPC)は毎年部分的な改正がされており、現行版は2019年1月の改正に基づいている。2020年1月から適用される国際特許分類の改正は既に決まっており、IoT(Internet of Things)関連技術に関する新たなIPCサブクラスG16Yが発効することが、日本特許庁のサイトで公示された。

IoTに関していうと、日本特許庁は2016年11月から広域ファセット分類記号(ZIT)を新設し、日本の特許文献に付与してきており、「モノ」が「ネットワーク」と接続されることで得られる情報を活用し、「新たな価値・サービスを創造」する技術としてきたが、G16Yは、モノが「モノ(汎用の計算機および通信機器,例.コンピュータまたは電話機,を除く)」、ネットワークが「インターネットに直接的にまたは間接的に接続」、新たな価値・サービスを創造が「収集したデータの処理及び出力(単なる監視または単なる制御を除く) 」の概念となり、限定された範囲となる。
G16Y 10/00 業種
G16Y 10/05 農業
G16Y 10/10 林業
G16Y 10/15 漁業
G16Y 10/20 鉱業
G16Y 10/25 製造業
G16Y 10/30 建設業
G16Y 10/35 公益事業,例.電気,ガスまたは水
G16Y 10/40 交通
G16Y 10/45 商業
G16Y 10/50 金融;保険
G16Y 10/55 教育
G16Y 10/60 健康;福祉
G16Y 10/65 エンターテインメントまたは娯楽;スポーツ
G16Y 10/70 放送
G16Y 10/75 情報技術;通信
G16Y 10/80 住宅;建物
G16Y 10/90 化学
G16Y 20/00 モノにより探知または収集された情報
G16Y 20/10 環境に関するもの,例.温度;場所に関連するもの
G16Y 20/20 モノそれ自体に関するもの
G16Y 20/30 資源に関するもの,例.消費電力
G16Y 20/40 個人情報に関するもの,例.生体情報,記録または嗜好
G16Y 30/00 IoTインフラストラクチャ
G16Y 30/10 その安全性
G16Y 40/00 情報処理の目的に特徴があるIoT
G16Y 40/10 検知;監視
G16Y 40/20 分析;診断
G16Y 40/30 制御
G16Y 40/35 モノの管理,すなわちポリシーに従ったまたは特定の目的を達成するための制御
G16Y 40/40 モノの保守
G16Y 40/50 安全;モノ,使用者,データまたはシステムの安全性
G16Y 40/60 位置決め;ナビゲーション

その他のIPCの主な変更サブクラスは下記の通り;
A01N 63/00殺生物剤など
A24F 電子タバコなど
A61K 6/00 歯科用製剤
B62J 自転車用サドルなど付属品
B63B 船舶またはその他の水上浮揚構造物など
B63H 船舶の推進または操舵など
C01F 17/00希土類金属化合物など
C05F 17/00たい肥にする方法に特徴がある肥料の製造
C05G 異なる肥料の混合物
D06F 洗濯、すすぎと乾燥の制御
F04B 1/00シリンダの数 配列に特徴のある多シリンダ機械 ポンプ
G01B 3/00特徴づけられた計器
G01L 5/00特定の測定する装置方法
G01R 31/02-31/07電気的性質を試験するための装置など
G01S 無線方向探知
G02B 27/22-27/26 その他の光学装置
G06F 電気的デジタルデータ処理
G07C9/00 個々の入出の登録
G10D 楽器など
H03K 19/177 マトリックス状の配列
H04M 1/2745 電子メモリ
H05B 37/ ..43 / .. 電気的光源の回路装置

他にも下記のサブクラスに注目され足し、A24B, A24C, A24D, A61K, A63H, B33Y, B60K, B60W, B62B, B64C, C07C, C08J, C12N

関連サイト:
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/bunrui/ipc/ipc_iot_kanren.html
https://www.wipo.int/classifications/en/news/ipc/2019/news_0004.html

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