中国情報通信研究院は、12月19日付、 「互联网法律白皮书(インターネット法律白書)2019年」を公表した。本白書では、過去1年間の国内外のインターネット分野における重要な立法、法執行、及び司法活動、インターネット上の法支配の重要なポイント、法の支配の将来の動向をまとめているため、現状の中国でのネット環境や法律進展を確認するのは大変便利である。
白書は、3部構成で、下記のような内容である。知的財産関連の部分はご参考まで。
1.国際的インターネット立法の進展
(1)サイバーセキュリティの向上、データ管理規則の構築
(2)ネットワークの内容管理、プラットフォームの責任
3.ネットの著作権保護を強化、プラットフォームの責任を明確化
(3)個人情報保護立法の充実、全面的な法律執行能力の増強
(4)新技術新業務の発展奨励、規範化
2.国内インターネット法治の進展
(1)ネットワーク空間法体系の構築
(2)インターネットの法律執行力の持続的増強
3.知的財産権侵害行為に対する打撃
(3)インターネットでの能動的司法
(4)ネットワーク法治の研究深化
3.未来の趨勢展望
(1)持続的立法の充実、重点の逐次移転
(2)法執行能力の着実な向上、司法改革の全面的推進
(3)多面的国際協力、ネットワーク空間運命共同体の構築