【アメリカ】USPTO 特許諮問委員会の2020年度年次報告書の公表(11月24日)

USPTO 特許諮問委員会(PPAC)の2020年度年次報告書がウェブサイトに公表されました。PPACは、1999年のアメリカ発明者保護法に基づき設置され、その年次報告書は各年度末から60日以内に大統領に報告されるものであるが、特許政策、目標、パフォーマンス、予算、およびユーザー料金に関する情報が含まれる。

PPACは2020年度の報告のテーマとして「20/20ビジョン」を選択し、俯瞰した見解を目指しており、将来のある時点からUSPTOの運用を確認することで、財務、情報技術(IT)、人工知能(AI)、施策および労働力など10項目からまとめている。
1.INTRODUCTION 前書き
2.EXECUTIVE RECOMMENDATIONS 提言
3.PATENT QUALITY AND PENDENCY 特許品質及び係属期間
4.INNOVATION EXPANSION イノベーション拡大
5.ARTIFICIAL INTELLIGENCE 人工知能
6.INFORMATION TECHNOLOGY 情報技術
7.INTERNATIONAL 国際関係
8.PATENT TRIAL AND APPEAL BOARD 特許審判部
9.LEGISLATIVE 立法
10.FINANCE 財務

例えば、3.特許品質と係属期間においては、以下のように、COVID-19パンデミックとそれに伴う景気後退があったものの、2019年度と比較して、特許出願は2019年度の4.9%増と比較し、0.7%増と減速した。しかし、仮出願は前年比2.9%増加した。RCE出願は前年比10.6%減少した。意匠出願は、2019年度の0.8%増と比較し、4.1%増加した。また、特許出願日から最初のオフィスアクションの郵送までの平均月数係属期間は14.8ヶ月(2019年度、14.7ヶ月)、最終処分までの係属期間は23.3ヶ月(2019年度は23.8ヶ月)などの分析とともに、各部門の情報の共有などの提言がまとめられている。

参照サイト:https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/PPAC_2020_Annual_Report.pdf