【中国】国家知識産権局「2023年中国特許調査報告」を公示(4月15日)

国家知識産権局(CNIPA)は、4月15日付、「2023年中国特許調査報告」を公示した。同報告は毎年作成されているが、昨年に比べ少し遅れた発酵である。本報告のアンケートは、2022年度の特許権者から回収しており、前回とほぼ同程度の80%強の回収率である。

報告書は以下の5部146頁からなり、前回と比べて100頁ほど減少した:
第1部 2022年中国特許調査の主な結論
第2部 年度特別テーマ報告
第3部 5年間のデータ追跡
第4部 組織の実施状況
第5部 調査回収基礎データ

今回の調査結果の主な結論は第2部に収録されており以下の通り:
(1)特許転化運用効果の向上により産業化率と収益の向上
(2)産学研協力が特許転化を効果的に向上させ企業での経済効果が向上
(3)特許侵害比率が大きく低下、特許権者の権利保護意識も向上
(4)国際的特許競争力が弱くリスク防止意識の向上の必要性
(5)企業の知財人材レベルの向上とサービスニーズの多元化

産業化率2019-2023年推移

第3部の特許保護は、係争発生状況や対策、訴訟や賠償などを分析している。
第5部は、アンケートから見える企業の研究開発、知財運用、特許保護、知財管理体制などが分析されている。

参照サイト:https://www.cnipa.gov.cn/module/download/down.jsp?i_ID=191587&colID=88