ベトナム国会は、2024年6月24日、人民裁判所組織法(LOPC:Law on Organization of People’s Courts)の改正を承認し、改正法は9章152条からなり、知的財産専門裁判所(Specialized court of First Instance for Intellectual Property)を含む専門裁判所の設立を含むために、この法改正によりベトナムに知的財産専門裁判所が創設されることになる。
改正法の詳細はまだ発表されていないが、知財専門裁判所は、ハノイ、ダナン、ホーチミンに節利される予定で、第一審裁判所として位置づけられ、第二審の高等裁判所にも知財専門廷が設置される模様である。今後、組織体制の構築と経過措置が決めらることになるが、知財専門裁判所の主な業務は以下の通り
・知的財産権に関する審理
・知的財産行政事件に関する各決定
・行政事件での行政法違反の処罰 など
2023年の行政ルートでの知財紛争事件は644件あり、その内刑事告訴は16件に留まっており、知財紛争が増加傾向にある情況でどのように知財専門裁判所が利用されるか注目されるところである。
参照サイト:現地代理人情報