【中国】「水平型企業結合審査ガイド」の公示 (12月20日)

市場監督管理総局(SAMR)は、2024年12月2日に第29回局会議で採択し、12月10日付、関係機関に「水平型企業結合審査ガイド(横向经营者集中审查指引)」を通知したことを12月20日に公示(国市督反執二発〔2024〕113号)施行した。本ガイドは、独占禁止法執行機関と関連事業者の参考のために、事業者の水平型企業結合(横方向事業者集中)の審査及び関連するコンプライアンス業務に関する一般的ガイダンスを、限られた審査シナリオやリスクについての事例を紹介しながら、解説するものとのなっているため、すべての情況を網羅しているわけではないとの説明がついているものの、同一市場での事業者結合の場合の評価作業では、本ガイドが競争の観点から参照されるものとなる。

本ガイドは、全12章87条からなり、全体の構成は以下の通りであるが、29の事例を含み示唆のある内容となっている。
第1章 総則
第2章 証拠資料
第3章 関連市場
第4章 市場シェアと市場集中レベル
第5章 一方的効果
第6章 調整効果
第8章 市場参入
第9章 買い手の力
第10章 効率
第11章 その他の要因
第12章 附則

第83条には、事業者の合併による新設企業の影響は、集中の実態と新設合併企業と他の当事者との競争関係、合併事業の規模と期間を総合的に評価する必要があり、合併会社の形態、事業範囲、特定の事業関係などの要素を考慮する必要があること、合併会社の事業が共同販売を行場合は、独占合意とされる可能性があり、重大な競争問題を引き起こす可能性があると指摘している。

参照サイト:https://www.samr.gov.cn/zw/zfxxgk/fdzdgknr/fldzfes/art/2024/art_635d601b816e412e88265f83d4f6794d.html