【中国】「非水平企業結合審査ガイド(意見募集稿)」の公示(6月27日)

国家市場監督管理総局(SAMR)は、6月27日、「非水平企業結合審査ガイド(非横向经营者集中审查指引」の意見募集稿を公示し、一般からの意見を7月15日まで募集する。SAMRは、公正な競争環境の整備を促進し、事業者集中(企業結合)の審査規則をさらに整備し、審査業務の透明性と予見可能性を高めるために本ガイドを制定したとしている

非横向経営者集中とは、非水平型企業結合を意味し、非水平とは競争関係を判断する場合に、合併に参加する事業者が異なる関連市場に存在するということで、異なる関連市場の判断は、関連商品或いはサービスの市場と関連する地理的市場を同時に考慮する。対象の事業者は、一部の関係市場では競争関係があり、別の市場では競争関係がない情況のある情況にある場合もあれば、垂直の関係にありながら産業チェーンで異なるレベルに存在する情況にある場合もある。本審査ガイドは、このような企業合併(集中)を対象としたものである。2008年の独占禁止法施行以降、中国での非水平的企業結合の事案30件以上で、追加的な制限条件を付して承認或いは禁止しており、全体の約50%を占めている。

本ガイドは、条文と事例が組合わされて起草されており、全9章82条からなり、31の事例が含まれている。全体の構成は以下の通りであるが、企業結合に関する他の規定に準拠している。

第1章 総則 (第1~9条)
第2章 証拠資料 (第10~12条)
第3章 関連市場 (第13~20条)
第4章 市場シェアと市場集中 (第21~26条)
第5章 垂直集中の競争への影響 (第27~55条)
第6章 混合事業者の集中による競争への影響 (第56~70条)
第7章 市場参入、買い手の力、効率性 (第71~75条)
第8章 その他の要因 (第76~77条)
第9章 補足規定 (第78~82条)

参照サイト:https://www.samr.gov.cn/hd/zjdc/art/2025/art_67923847f1e54bb3bc5dd5a90c37022b.html