国家知識産権局は、3月11日付、2月26日付の党中央の「中央企業の知的財産権業務の高品質発展を推進するための指導意見」を国資発科創規〔2020〕15号として公示したので抄訳でご紹介する。
中央企業の知的財産権業務の高品質発展を推進するための指導意見
中国共産党は「知的財産権保護強化に関する意見」(中弁発〔2019〕56号)に基づき、イノベーション駆動型発展戦略を実施し、中央企業の知的財産権業務の高品質な発展を全面的な推進、自主的イノベーション能力を持続的な向上、世界的に競争力のある世界一流企業の育成の加速し、国の経済的競争力、イノベーション力、コントロール力、影響力及びリスク抵抗力を強化する。以下、目次のみ。
1.全体要求
(1)指導意見
(2)基本原則
-戦略的リーダーシップの堅持
-コアテクノロジーに集中
-市場規律遵守
-重要課題指向
-全体協調強化
(3)全体的目標
2025年までに、高品質の発展に適応するための中央企業の知的財産権業務システムを基本的に確立するために、中央企業の知的財産権の創造・運用・保護・管理能力の強化、有効特許保有量は持続的増加、重要な核心技術分野における重点特許取得、プロジェクトモデルの更なる成熟、システムメカニズムの更なる完備、合理的な規模で最適化構造の高レベル人材チームの構築、中央企業のイノベーション発展に対するリーダーシップの更なる向上、中央企業の有効発明特許保有量を対有効特許保有量比50%以上、中国特許賞受賞占有比20%以上とする。2019年の年初に比べ、中央企業を対米日欧有効特許保有量に倍増、特許品質評価優秀企業数の倍増、マドプロ国際登録商標件数の50%以上増、中央企業レベルで国家知的財産権モデル企業数の50%以上増を目標とする。
2.高品質の知的財産権創造の強化
(4)知的財産戦略のリーダーシップ堅持
(5)高価値特許の育成(重点プロジェクトの育成から国際的標準化、標準特許形成)
(6)外国での知的財産権取得強化
(7)知的財産権イノベーション能力の強化(特許以外の世界的ブランド、ビジネスモデルの構築、新業態分野での著作権、植物新品種権、半導体集積回路配置権など総合力増強)
3.知的財産の効率的な運用促進
(8)知的財産権実施の促進強化
(9)知的財産の合法的使用の促進強化
(10)知的財産権の価値実現ルートの拡大
(11)知的財産権運営プラットフォームの設立(科学技術成果の評価や移転の促進)
4.知的財産権保護の改善
(12)知的財産リスクの防止の強化
(13)営業秘密保護の強化(営業秘密と特許の組合せ保護、営業秘密の登録管理、その他の営業秘密保護)
(14)知的財産権の保護強化(ネットや市場の監視、行民刑事、仲裁や調停などの多種多様な形式での保護、積極的な権利濫用対策)
(15)外国での知的財産保護能力の強化(外国情報の提供など)
5.知的財産管理体系の改善
(16)知的財産メカニズム及びシステムの構築強化
(17)知的財産権の階層管理の実施
(18)知的財産サービス機関の管理強化
(19)知的財産管理情報化レベルの強化
6.組織的実施及び対策の保証
(20)組織のリーダーシップ強化
(21)投資の増強
(22)人材チームの構築強化
(23)評価と奨励の強化
(24)中央企業の知的財産活動の指導強化
(25)中央企業の知的財産活動への政策支援強化