商務省産業安全と輸出入管理局は、9月16日、「両用品目輸出許可証管理弁法(改訂草案意見募集稿)」を公示し、一般から10月16日まで意見募集を開始した。
中国では、2024年10月19日に「両用品目輸出管理条例」、追って11月15日に「両用品目輸出管理リスト」がそれぞれ公布され、12月1日から施行されている。本条例は、国の安全と利益の維持、不拡散などの国際的義務の履行、民用と軍用に利用できる技術に係る両用品目の輸出管理の強化及び規範化を目的としており、輸出入管理法に基づく安全保障輸出管理の基本条例となる。両用技術の製品の輸出管理は、アメリカだけでなく、欧州や日本でもすでに開始しており、中国でも安全保障輸出管理制度が具体化された。本条例を執行する上で、今回意見募集された弁法は、実務上重要な役割を果たすため重要であり、確認されることをお勧めする。
なお、両用品目について、中国では、民用だけでなく、軍用や潜在的な軍事力の向上に資するもので、特に大量破壊兵器及びその運搬手段の設計、開発、生産、使用に用いる貨物、技術、サービスであり、関連する技術資料などのデータも含むとしている。具体的な規制対象の定義は、管理リストで、技術、技術資料、技術サポート、研究開発、生産、使用に分けて説明されている。なお、輸出管理の対象は、中国の個人、法人、団体などが外国の個人、会社などの組織に輸出、贈与、展覧、提携、援助及びその他の方法による移転が対象となるので、個人の活動において注意しないとならない。条例やリストは、安全保障貿易情報センター(CISTEC)が詳しいので参照をお勧めする。
参照サイト:https://aqygzj.mofcom.gov.cn/zhxx/art/2025/art_f0b7dc37c5cc4ad6b06a068193a263d4.html
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