【中国】2020年インターネット市場の監督管理プロジェクトに関する通知(10月24日)

市場監督管理総局、中央宣伝部、工業・情報化部など14部門からなるインターネット市場監督のための省庁間合同会議は、「2020年インターネット市場監督特別行動(剣網行動)計画の印刷配布に関する通知」(以下、 通知という)を発表し、10月から12月までに2020年剣網行動を展開することを決定したと公示した。

 2020年7月に、インターネット市場の監督・管理のための省庁間合同会議は剣網行動の調整・改善に同意し、同会議のメンバーである市場監督管理総局、中央宣伝部、工業・情報化部、公安部、商務部、税関総署、ネット信用弁公室、林草局、郵便局、薬監局、知識産権局などの14の部門は、「国務院弁公庁のプラットフォーム経済規範の健全な発展を促進するための指導意見」に基づき、「電子商取引法」「消費者権益保護法」「独占禁止法」「反不正競争法」「契約法」「価格法」「インターネットセキュリティ法」などの法律法規に基づき、インターネット市場の競争秩序の規範化に上記の期間注力することを検討しており、今回の実施に至った。

 今回の2020年剣網行動は以下の7つの重点項目が挙げられている。
1.電子商取引プラットフォームの責任義務、監督管理の基盤強化
 電子商取引法などに基づき、事業者の活動を規範化させ、違法な事業者のインターネット活動を集中的に是正させる。
2.不正競争行為を厳しく取締り、インターネット市場の競争秩序を規範化
 独占禁止法、不正競争防止法、電子商取引法などに基づき、競争の排除・制限・妨害、その他のインターネットを通じた商品或いはサービスの不合理な制限や不合理な条件を付加する行為を是正させる。
3.侵害品、偽造品、粗悪品のインターネット販売を一元集中管理し、安全性の最低ラインを確保
 食品(健康食品を含む)、医薬品、医療機器、予防製品、化粧品、子供向け製品、衣類や履物、家具、自動車及び付属品、その他の一般に人気がある一方社会生活、健康、安全に関連する製品の販売を一元的に管理し、オンラインとオフラインの共同監督と情報共有を強化し、違法行為と犯罪行為を厳しく処罰するとともに安全性の最低ラインを守る。
4.野生動植物及びその製品の違法取引行為を厳しく取締り、野生動植物資源と公衆衛生の安全を確保
 Weibo、WeChat、動画サイトなどを通じて、野生動物や製品の違法な狩猟、殺害、提供などに関する状況を調査、処罰することで、野生動植物とその製品の取引の監督強化、違法取引を完全に禁止する。
5.インターネット広告の監督管理を強化し、広告市場の秩序を維持
 社会的影響が大きく、広範囲にわたるポータルサイト、検索エンジン、電子商取引プラットフォーム、モバイルクライアント、新メディアアカウントなどのインターネットメディアによる違法な広告行為を集中的に取締るとともに大きな事件は公開する。
6.社会的にホットな問題を改め、良好なインターネット市場環境を構築
 「商品のライブ中継販売」などのインターネット事業活動の秩序を規範化し、違法犯罪行為を処罰する。中古品ネット取引プラットフォームの監督を強化し、資金集め、詐欺などの違法犯罪行為を取締まる
7.その他のインターネット取引で違法行為を摘発し、消費者の合法的権益を保護する。

参照サイト:http://gkml.samr.gov.cn/nsjg/xwxcs/202010/t20201024_322598.html