【中国】最初の医薬品特許行政裁決事件の公表(4月25日)

国家知識産権局(CNIPA)は、4月25日付、国家知的財産権局医薬品特許紛争早期解決メカニズム行政裁決初回審決事件(国家知识产权局审结首批药品专利纠纷早期解决机制行政裁决案件)を公表した。

初回の対象特許は、アメリカのPurdue Pharma社の 次の2件と
ZL201210135209.X オピオイド鎮痛薬を含む不正開封防止経口剤形
ZL201510599477.0 オピオイド鎮痛薬の固形経口徐放性剤形
ルクセンブルクのEuropean Celtic社の次の1件
ZL201010151552.4 25ppm未満の14-ヒドロキシコデイノンを含む塩酸オキシコドンを調製方法

Purdue Pharma社の特許はオキシコドン塩酸塩徐放性錠剤に関し、宜昌人福薬業有限責任会社のジェネリック薬が当該特許権の保護範囲に入ることの確認を申立て、CNIPAの合議体は審理を経て特許権の保護範囲に入らないことを確認した。European Celtic社の申立について、合議体は宜昌人福薬業有限責任公司が提出した特許登録錯誤の抗弁を審理し、当該抗弁事由が成立しないことを認定した。

CNIPAは、5人による合議体を設置し約6か月で裁定を下している。2021年10月に最初の医薬品特許紛争早期解決メカニズムの行政裁決事件を受理し、現在までに59件の申立てがあり、受理条件に合う39件を立件している。

参照サイト:https://www.cnipa.gov.cn/art/2022/4/25/art_53_175126.html