【サウジアラビア】商標出願審査手続きの簡素化(2024年4月)

サウジアラビア知的財産庁(SAIP)は、2024年4月から商標出願の審査手続きで、10日間の補正期間を廃止すると通達した。これにより、従来、審査手続きで、出願に不備がある或いは障害がある場合、先ず10日間の補正機会が与えられていたが、最終拒絶査定が通知されることになる。この通知を受けた場合は、60日以内に審判請求し、審判手続きの中で必要な対応をすることになる。

 今回このような改正がされた背景には、業務効率の向上(処理遅延対策)、正確・適切な出願の奨励を計っているようである。従って、出願前に商標調査や指定商品・役務の検討を十分行うことが望ましい。

出典:代理人情報

【日本】AI関連発明の審査体制強化(9月21日)

特許庁(JPO)は、AI関連発明について、効率的・高品質な審査を実現するために2021年1月に発足させたAI審査支援チームを10月1日より10名程度から40名程度に増員し、全ての審査室に1名ずつ配置することでAI審査支援チームの体制強化を行うことを公示した。これにより、これまで、AI担当官は、AI技術の活用が多くみられる審査室に中心に配置されていたが、これまでAI技術の活用がみられなかった分野においてもAI関連発明の審査を適切にサポートするとしている。

これまでの進捗は、以下のサイトで確認できる。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/ai_shutsugan_seibi.html
また、AI審査支援チームの体制は以下で確認できる。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/document/ai_shutsugan_seibi/taisei.pdf

参照サイト:https://www.meti.go.jp/press/2023/09/20230921001/20230921001.html