【中国】特許代理人に格付け開始(4月11日)

国家知識産権局(CNIPA)は、3月31日付の地方政府の知識産権局などに対する「国家知識産権局による特許許代理人の信用評価のための行政措置(試行)」の通知(国知発運字〔2023〕10号)を4月11日にそのサイトで公示し、5月1日から「特許代理信用評価管理弁法(試行)」を施行し、特許代理人事務所(知識産権代理公司や弁護士事務所)や弁理士(代理師)に対し信用レベル(AからD)を付与し、行政指導や処罰などを受けた特許代理人事務所や弁理士に対し、信用レベルのランクダウンを適用するとともに、指導監視を強化する。

今回導入される「特許代理信用評価管理弁法(专利代理信用评价管理办法)試行」は、5章20条からなる:
第一章 総則
第二章 信用格付け評価
第三章 信用情報の開示、照会、異議及び信用回復
第四章 結果の運用
第五章 附則

評価レベルは5条に以下のように規定されている:
第5条 特許代理機構と特許代理士の信用レベルは等級の高い順に「A」、「B」、「C」、「D」に分け、採点状況により評価する。採点は100点満点、マイナスが適用される情報に基づき差引される。マイナスの情報には、非規範的事業や執務行為、機構事業の異常な状況、行政や刑事処罰、業界団体による懲戒などが含まれる。レベル基準は次の通り:
(1)A級が信用ポイント90点以上100点以下
(2)B級は信用ポイント80点以上90点未満
(3)C級は信用ポイント60点以上80点未満
(4)D級はクレジットポイントが60点未満。
 栄誉奨励、社会貢献などに基づき、追加加点項目を適切に設け、「A+」等級を追加し、等級基準は100点を超えるものとする。

評価レベルは、毎年見直され、政府サイトなどで公示される。CやDの評価を受けた場合、定期的な検査や指導をうけることになる。大手の事務所でない場合、地方の事務所を活用するときには参照すると良いかもしれないが、A+になると売り込みに使われそうである。

参照サイト:http://www.cnipa.gov.cn/art/2023/4/11/art_75_183544.html