公正取引委員会は、3月11日、中小企業が大企業等から知的財産権やノウハウを無償又は低廉な価格で吸い上げられることを防がなかれば、事業者間の格差が固定化し、イノベーションが起きにくくなると考えられることから、昨年9月に実施した知的財産権・ノウハウ・データを対象とした優越的地位の濫用行為等に関する実態調査の集計結果を公表した。公正取引委員会としては、本調査結果を公表し広くかつ速やかに周知するとともに、独占禁止法違反行為に対しては厳正に対処していくとしている。以下に気になった図表を共有する。
各類型に係るアンケート結果の一覧
・NDAなしでの取引又は不利な条件でのNDAの 締結を強要された経験がある 267社(7.0%)
・ノウハウの開示等を強要された経験がある352社(9.2%)
・データの開示等を強要された経験がある 306社(8.0%)
・知的財産権等の無償譲渡や無償ライセンス等を 強要された経験がある 251社(6.6%)
・一方的に知的財産権等の取引方法又は対価を設定された経験がある 303社(7.9%)
・知的財産権等のライセンスに係る対価設定に ついて、現状と望ましい方法に乖離がある 674社(17.6%)
・知的財産権等の譲渡に係る対価設定について、 現状と望ましい方法に乖離がある 504社(13.2%)
・無償で技術指導、技術検証、試作品製造等をさ せられた経験がある 279社(7.3%)
・共同研究開発等の名目で不利な条件での契約締 結等を強いられた経験がある 160社(4.2%)
・取引先と共有する知的財産権について、不利な 取扱いを受けた経験がある 78社(2.0%)
・知的財産権に係る出願に干渉された経験がある 135社(3.5%)
・知財訴訟等のリスクを転嫁された経験がある 111社(2.9%)
主な事例の詳細は以下の通り。




いくつか思い当たる事例を個人的に知っているが、協力会社を下請け的に考え方る対応や方針はもはや時代錯誤である。そうした行動をいまだに行っている有名な大企業は、社内でコンプライアンスを標榜しながら、それができていないということである。公正取引委員会には、是非勇気をもって対象となる違反企業を公表していただき、良好な取引関係と企業の成長に方向に変え、少なくとも従業員の給与アップや雇用につながるようになることを期待している。
参照サイト:https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2026/mar/260311_chizai.html
概要 https://www.jftc.go.jp/file.jsp?houdou/pressrelease/2026/mar/260311_chizai_gaiyou.pdf
「知的財産取引適正化ワーキンググループ報告書」https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2026/mar/260311_chizaiwg_hokokusho.html


