【中国】「2020年中国知的財産権発展状況評価報告」を公表

国家知識産権局の直属組織である知的財産権発展研究センターは、10月15日付、記者発表会を行い、「2020年中国知的財産権発展状況評価報告」を発表した。

昨年は9月に発表された同報告書では、2019年の全国知的財産権総合発展指数が2010年を100として279としたところ、更に26ポイント伸びて304.7になり、年平均成長率は11.8%に達したとし、内訳を理由を次のように説明している。創造指数が同様に296.5に増加し、年平均伸び率は11.5%、知的財産権の品質と効率が着実に向上した。運用指数は267.4に増加し、年平均伸び率は10.3%、運用規模は徐々に増加し効果が上がっている。保護指数は339.9に増加し、年平均伸び率は13.0%、知的財産権の司法保護の強化に加え行政保護の強化がされてきている。また、環境指数は315.3に増加し、年平均伸び率は12.2%、知的財産権法律制度体系が改善され、知的財産権サービス能力も向上し、知的財産権保護意識が著しく強化されたとしている。

地区別の知的財産権総合発展指数は、広東、江蘇、北京、上海、浙江、山東が上位6位であり、広東、江蘇、北京はいずれも80ポイントを超えている。2020年全国の各地域の知的財産権総合発展指数は相変わらず沿岸の東部が中西部より優れているという特徴を示している。

国際比較では、2019年度のものになり、中国のランキングは日本をトップの100として、2015年の17位から2018年に8位に浮上し2019年も同じ8位であるが、総合指数は2018年の67.08から2019年の69.15に上がった。2019年の中国の知的財産権能力、パフォーマンス、環境指数はそれぞれ世界で5位、5位と23位で、前年と比べ環境指数は+3.44%、能力指数+2.69%。0.11%上回った。

参照サイト:http://www.cnipa.gov.cn/art/2021/10/16/art_53_170807.html