【インド】インド高裁は知的財産権部門規則2021と特許訴訟規則2021の案を公示し意見募集(12月10日)

デリー高等裁判所High Court of Deli, New Deli)は、12月10日付、7月の知的財産廷(Intellectual Property Division)を設置から待たれていた「デリー高等裁判所知的財産部門規則2021年(Delhi High Court Intellectual Property Rights Division Rules, 2021)」と「デリー高等裁判所特許訴訟規則2021年(High Court of Delhi Rules Governing Patent Suits, 2021)」の最終草案を公示し、2021年12月17日までの意見募集を開始した。

「デリー高等裁判所知的財産部門規則2021年 」は、知的財産関連の民事事件、行政不服事件などをデリー高等裁判所の知的財産廷が処理することを受けて、その手続きの詳細を規定したもので、上訴手続きなどのからなる全41条と17の申請書式、料金表(概ね申立料金1万ルピア/件)からなる。
参照サイト:https://delhihighcourt.nic.in/writereaddata/Upload/PublicNotices/PublicNotice_ZY7EJQHTR3S.PDF

「デリー高等裁判所特許訴訟規則2021年(High Court of Delhi Rules Governing Patent Suits, 2021)」 は、定義、訴状の内容、最初の聴聞、宣誓供述書の提出などからなる全17条で特許訴訟続きでを定めおり、提訴時の必要条件から受理後の手続きが規定されている。
参照サイト:https://delhihighcourt.nic.in/writereaddata/Upload/PublicNotices/PublicNotice_SATMSCTEEXV.PDF

【中国】2020年特許侵害訴訟は28%増、CNIPAは中国知識産権保護状況を公示(4月25日)

国家知識産権局(CNIPA)は、4月25日付、「2020年知識産権保護状況」と題する白書を公表した。これには、保護状況、制度建設、審査登録、文化建設と国際協力などの面から2020年の中国知的財産権保護の実践と進捗状況がまとめられているが、毎年注目される中国での知財紛争の統計がまとめられている。最高人民法院の統計は2月27日の投稿をご参照ください。

(1)民事訴訟事件
2020年、地方の各クラス人民法院は民事一審事件を443,326件受理し、前年比+11.1%増加した。内訳は下記の通りだが、特許侵害訴訟が28%と最も増加している。審決は、第一審442,722件処理し、前年394,521件に+12.2%増加、第二審の受理は約-15%の6.7千件減少し42,975件、処理は43,511件で+10.7%増加した。

(2)行政訴訟事件
2020年、地方の各クラス人民法院は行政一審事件を18,464件受理し、前年比+19.11%増加した。この内、特許事件は1,417件(前年比-14.7%)、商標事件は17,035件(前年比+17.8%増)、著作権事件は12件で前年16件から微減である。第二審は6,092件受理、6,183件処理し、前年比それぞれ-16.6%減小、+4%増加した。原審維持率は79%と1%減少した。

(3)刑事訴訟事件
2020年、地方の各クラスの人民法院は刑事一審事件を5,544件受理、5,520件処理し、それぞれ前年比+5.7%、+8.8%増加した。その内、登録商標類侵害事件は4,788件(前年比-3.9%)、著作権侵害事件は273件(前年比+42.9%)、営業秘密侵害事件は45件(前年比+15.4%)である。

(4)地方の行政管理監督局知識産権部門行政処理事件
2020年、地方の知識産権部門のが処理した特許と商標の紛争事件は以下の通り。
特許:虚偽表示事件0.71万件、侵害紛争事件4.2万件(前年比全+9.9%増)
商標:違法事件3.13万件、没収罰金7億元、司法移送事件811件

参照サイト:http://www.gov.cn/xinwen/2021-04/25/content_5602104.htm