商標局は4月29日付、2019年第一四半期業務状況分析報告を公示し、商標出願は155.2万件と前期同期比1.89%増と伸びは鈍化一段落し、不正常出願に対する歯止めが効いて、今後も同程度の出願件数と分析した。なお、登録件数は181.4万件で前年比50%増加した。
(1)審査期間の短縮
第一四半期の審査件数は221万件と前年比72%増加し、平均審査期間は5.5か月を切り、審査待ち件数も12.7%減少した。
なお、その他の処理期間は、マドプロ出願の中国拡張登録審査は5か月、変更や更新出願は3.5か月、不使用取消は8.5か月、譲渡手続きは3か月に短縮されている。
(2)異議、不使用取消
第一四半期の商標異議申立は38,607件と前年比38%増加し、異議決定は18,231件、前年比13.89%増加した。異議成立率(一部成立を含む)は44.6%で、前年比7.4%増加した。
三年不使用取消は18,921件、前年比39.4%増加し、取消は13,423件と70.9%である。
(3)非正常出願について
報告書は出願トップ10社を前年と比べるとアリババ、百度(Baidu)、维沃(Vivo)、伊利(Yili)、テンセントなどが目立ち、昨年のトップ10は概ねいなくなった。これは、不正常出願の減少によるものであると言及しているが、これだけでは十分その理由を説明するものと理解するには不十分なかろうか。
http://sbj.saic.gov.cn/sbtj/201904/W020190429500537020879.pdf