【カタール】商標国際登録マドプロ加盟(2024年8月3日発効)

WIPOは、5月6日付、カタール政府が2024年5月3日に国際商標条約マドプロ協定に加盟手続きを行い、131番目の加盟国となり、8月3日に発効することを5月29日に公示した。中東では、バーレーン、オマーン、UAEについて4か国目となる。

 上記の加盟手続きには、以下の条件が伴います。
①議定書第5条(2)(b)および(c)の宣言:保護の暫定的拒絶通知期間の1年を18か月間とし、異議申立による暫定的拒絶通知はこの期限満了後も可。
②議定書第8条(7)(a) の宣言:出願や更新の場合、個別手数料の支払い方式となる。
③議定書規則第20条の(6)(b)の通知:ライセンスはカタール官庁に直接手続きをする。
④議定書規則第27条の2(6)の通知:カタールでは商標登録の分割の手続きがないため、WIPOに通知なし。
⑤議定書規則第27条の3(2)(b)の通知:カタールでは商標登録の併合の手続きがないため、WIPOに通知なし。

出典:https://www.wipo.int/documents/497990/2472660/madrid_2024_10.pdf

【UAE】マドプロ加盟2021年12月28日発効(9月28日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月28日付、アラブ首長国連邦(UAE)が9月28日付、国際商標条約マドプロ協定に加盟手続きを行い、12月28日から発効し、指定国として出願に加えることができるようになる。UAEは109番目の加盟国となる。

中東の加盟国としては湾岸諸国協力会議(GCC)のバーレーン、オマーンに次いで3番目の国となる。

指定国料、更新費用共にスイスフラン1,630/区分

参照サイト:https://www.wipo.int/madrid/en/news/2021/news_0026.html
料金 加盟国リスト

【カナダ】マドプロ出願拒絶通知など対応方法を通知(2021年2月5日)

WIPO国際事務局は、マドプロ国際登録でカナダを含む商標出願について、カナダ知的財産庁(CIPO)から下記のように通信手続きについて通知があったことを公示した。

1.商標保有者の出願人は、CIPOとの手続きにカナダの商標代理人を選任しない場合、暫定的拒絶通知の後、CIPOと直接通信できる。
2.代理人の選任を希望する場合、カナダ商標規則に従って、カナダの商標代理人を選任しなければならない。CIPOはWIPO国際事務局に選任届のある商標代理人とのみ通信できる。
3.CIPOはWIPO国際事務局に選任登録された代理人があれば、その代理人に正式な通知を送付する。この通報の目的は、例えば、暫定的拒絶の通報を行う際に、出願人または選任されたカナダの商標代理人のいずれかが所定の期間内に通知に対する応答が行われるようにするためである。
4.CIPOは、マドプロ国際登録のカナダ指定商標出願でのすべての通信をWIPO国際事務局に送信する。具体的には、保護を与える旨の声明、暫定的拒絶の通知、最終決定または更なる決定に関する声明及び無効の通知などで、マドリッド協定議定書に基づく規則第17規則、第18規則の3及び第19規則に基づくすべての通信をWIPO国際事務局に送信する。
5.WIPO国際事務局はCIPOから前記の通知などを受領後、それらの写しを出願人または選任された代理人に送信する。CIPOは正式な通知として、これらの通知の写しを出願人または選任されたカナダの商標代理人に直接送信する。

参照サイト:https://www.wipo.int/edocs/madrdocs/en/2021/madrid_2021_2.pdf

【マレーシア】マドプロ国際商標条約加盟(2019年12月27日発効)

マレーシア政府は、9月27日付、WIPOにマドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル)に基づく国際商標条約納品の批准手続きを行い、106番目の加盟国となった。これで、加盟国は122か国である。マレーシアを指定した出願は2019年12月27日から可能となる。

アジアでの加盟国は、日本、 韓国、 中国(除く、香港・マカオ)、インド、シンガポール、フィリピン、モンゴル、ベトナム、ブータン、北朝鮮(指定不可)で、マレーシアが加わり、今後はタイとインドネシアが予定されている。

参照サイト
https://www.wipo.int/madrid/en/news/2019/news_0027.html

【ブラジル】マドプロ国際商標登録議定書加盟批准(2019年10月2日)

WIPOは7月2日付、ブラジルが 標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル) を批准し、10月2日から指定出願が可能となることを発表した。121番目の加盟国となる。

参考サイト:
https://wipo.us8.list-manage.com/track/click?u=ebfb4bd1ae698020adc01a4ce&id=72b3250d2b&e=f15cafb3ed
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0007.html

【WIPO】マドプロ国際商標制度(祝)満30周年(6月30日)

WIPOは6月28日付、この6月30日でマドプロ(標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書)制度を開始以来30年になり、登録出願数は急激に増加し、1998年に2万件に達し、その20年後の2018年には6万件を超えたとプレスリリースしました。

加盟国数は、6月17日にカナダが104番目に加盟し発効したことから120か国をカバーする。2018年の出願件数は61,200件(+6.4%)、指定国数は399,560件(+5.8%)であり、現在有効な国際登録商標件数は701,149件(+3.4%)、移行国登録件数は5,956,644件(+1.7%)である。カッコ内は前年比。

併せて、2018年度の年次報告書も発行されている。日本企業で2018年にトップ10に入った企業は資生堂(7位75件)と任天堂(8位73件)の2社であり、三菱電機が43位に入っている。出願先では、日本からの移行指定先のトップはタイ、インドネシア、ベトナムの順で、逆に日本への指定は、スイス、アメリカ、ドイツの順となっている。

参考サイト:
ニュースソース 
https://mailchi.mp/wipo/celebrating-30-years-of-the-madrid-protocol?e=f15cafb3ed
年次報告書
https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_940_2019.pdf