【中国】「医薬品特許紛争早期解決メカニズム行政裁決弁法」の施行(2021年7月5日)

国家知識産権局は、2月9日に意見募集した医薬品のパテントリンケージ対応の「医薬品特許紛争早期解決メカニズム行政裁決弁法(药品专利纠纷早期解决机制行政裁决办法)」を7月5日付、公告第435 号で公告し、同日施行した。

本弁法は、2条増えて、全24条からなり、申立の条件、要件、申立書記載事項、予備審査、審理、不服対応、守秘義務などが規定されている。新設されたのは第5条と第6条は当事者を明確にするため、3条では忌避理由を明確化、第4条では申立条件に1つの申立は1つの主張に限定されることなど、第10条の不受理条件に新たに4項目、第13条に合併審理の条件、16条と17条に調整条件が追加された。詳細は仮訳をご参照ください。

参照サイト:https://www.cnipa.gov.cn/art/2021/7/5/art_74_160566.html

【中国】上場医薬品特許情報登記プラットフォームに関する通知(6月25日)

国家医薬品局は、特許法改正に伴い新設された第76条の医薬品上場審査過程での紛争解決において、医薬品特許紛争早期解決メカニズムで活用される「上市医薬品特許情報登記プラットフォーム」のトライアル期間の終了に関する事前通知を公示した。

これまでこの情報は殆ど公表されていなかったが、公示によると、前期テストを経て、中国の上場医薬品特許情報登記プラットフォーム(https://zldj.cde.org.cn)は近日中に正式運行される。医薬品特許紛争早期解決メカニズムとの接続を確実に実施するため、前期テストに登録された関連医薬品特許情報は2021年6月29日までに上場者の確認を経て公開される。関連する医薬品の特許情報がまだ登録されていない場合も、上場者が早期に登録することになっている。プラットフォームが正式に運行された後、当該プラットフォームでの公開情報は特許権主張の根拠となる。

参照サイト:http://www.cde.org.cn/news.do?method=viewInfoCommon&id=e666ea385204a565