シンガポール知的財産庁(IPOS)は、11月27日、商標登録迅速化パイロットプログラム(Expedited Track)の導入を公示した。この迅速化パイロットイニシアティブは、商標出願に対する異議申立及び無効手続きに適用さるもので、当事者系の手続きで迅速な裁定を希望する場合は利便性がある。IPOSは、標準的な手続きに比べて、コスト、時間、リソースを節約できると期待できると予想しており、初年度は最大8件までの条件付きであり、利用に応じて、2026年には件数を増やすと指摘している。
適用開始は、2025年1月2日以降、当事者は、異議申立(書式TM11)或いは無効(TM28)で手続きすることできる。当事者双方は、それぞれ手続きが迅速処理に付されることに同意する必要があり、一方のみが同意した場合、迅速処理をうけられず、また、手続き中の処理期限も短い設定されるために、短い期限を守れなかった場合、手続きが通常の手続きに戻ることになり、当事者に費用がかかることがある。