欧州特許庁(EPO)は7月13日付、特許と積層造形-3D印刷技術の動向(Patents and additive manufacturing – Trends in 3D printing technologies)と題するレポートを公表し、3D印刷技術の特許出願が2015年から2018年にかけて平均年率36%で増加しており、全体の特許出願の伸び率の10倍以上であり、2010年から2018年までの特許出願を分析した。
欧州各国の積層造形(AM:additive manufacturing)に関する出願は全体の47%(7863件)を占め、ドイツが主導しており19%(3155件)、 その他国ではスペイン、ベルギーなどがある。 世界的には、アメリカ35%がトップで、日本は9%と大差の二番手である。技術分野では、医療健康が大きな伸びをしめしており、エネルギー、輸送、製造機器の順となっている。
注目すべきは中小事業者が重要な貢献をしていることである。従業員数が15から1000人の企業が出願の10%(2148件)、個人や15未満の小規模企業が12%(2584件)、大学、病院、公的研究機関は11%(2448件)である。
参照サイト:https://www.epo.org/news-events/news/2020/20200713.html
報告書http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/C2F0871212671851C125859F0040BCCA/$FILE/additive_manufacturing_study_en.pdf