国家知識産権局(CNIPA)は、12月31日、12月4日の「AI関連特許出願ガイド(人工智能相关发明专利申请指引)」の意見募集稿のごく一部を修正し、「AI関連特許出願ガイド(試行)」として公示した。公示には、よくある疑問として8項目に対する回答を提示している。
本ガイド作成の背景は、AIに係る特許出願が増加し、主要各国も同様の対応をしていることから、AIなどの新技術に対する知的財産権保護を重視している政府としては、AI関連の知的財産制度を充実させ、現在の特許審査基準をさらに明確に改良し、イノベーション主体が共通に懸念する中核問題を迅速に解決するために必要であるとしている。本ガイドの全6章25頁からなり、構成は以下の通り。
第一章 AI関連特許出願の一般的類型及び法律問題
1.AI関連特許出願の類型
1.1 AIのアルゴリズム或いはモデル自体に関する関連特許出願
1.2 AIのアルゴリズム或いはモデルに基づく機能或いは応用分野に関する関連特許出願
1.3 AIにより支援され発明に関する関連特許出願
1.4 AIにより生成された発明に関する関連特許出願
2.ホットな法律問題
2.1 注目を集める発明者の主体適格性
2.2 客体基準の理解に指導の必要性
2.3 十分な開示要件を満たすことに対する疑問
2.4 アルゴリズムの進歩性での貢献の早急な解決の必要性
2.5 AIの倫理問題には指導の必要性
第二章 発明者の認定
1.発明者の署名は自然人でなければならない
2.発明創造の実質的特徴に創造的貢献したものが発明者
第三章 発明で解決する課題に関する基準
1.請求項の技術案は、知的活動の規則と方法のみに関するものであってはならない
1.1 法律根拠
1.2 判断方法
1.3 請求項の作成と意見書への応答
2.請求項の技術案は技術的課題を解決するために自然法則に従った技術的手段を採用するとともに技術的効果を達成することを反映しなければならない
2.1 法律根拠
2.2 判断方法
2.3 請求項の作成と意見書への応答
第四章 明細書での十分な開示
1.発明の貢献の類型に基づき明細書に記載すべき内容を決定
2.さまざまな類型の発明貢献に関する出願書類の作成
第五章 進歩性判断
1.AIのアルゴリズムの特徴を技術的手段の構成部分にする
1.1 特定の機能或いは応用においてAIのアルゴリズム或いはモデルを適用する場合、アルゴリズムの特徴が技術案に貢献していることを考慮しなければならない
1.2 AIのアルゴリズム或いはモデルを異なる機能或いは分野のシナリオに適用するときに考慮すべき要素
2.AIのアルゴリズム或いはモデルとコンピュータシステムの内部構造の特定の技術的関連
3.AIのアルゴリズム或いはモデルと技術的特徴が共同でユーザー体験を向上させる技術的手段
4.審査意見の応答で注意すべき事項
第六章 AI関連特許出願の倫理問題
参照サイト:https://www.cnipa.gov.cn/art/2024/12/31/art_66_196988.html
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