【国際】WIPO2025年度国際出願統計(3月6日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、3月6日、2025年度の国際出願統計速報を公示した。PCT特許出願+0.7%、マドプロ商標出願▲1.5%、ハーグ意匠出願+9.4%と商標以外は増加した。なお、各数値は後日修正される可能性があり確定数値ではない。

PCT国際特許出願2025年は+0.7%増加(前年+0.5%)
 2025年に受理した出願は、275,900件(前年273,913件)と前年比+0.7%と2年連続微増となった。中国と韓国はそれぞれ+5.3%と+4.9%増加し、韓国は28年連続成長を維持した。一方、アメリカは▲3.0%(4年連続減少)、日本は▲1.0%減(3年連続減少)、ドイツは▲1.8%(3年連続減少)となった。昨年大きく増加したフィンランドも+43.6%増加を持続した。インドは▲32.4%減少した。
 トップ10の内訳は、上位5か国は変らず、中国 (73,718件、前年69,991件、+5.3%)、アメリカ(52,617件,前年54,227件、▲3.0%)、日本(47,922件、前年48,407件、▲1.0%)、韓国(25,016件、前年23,842件、+4.9%)、 ドイツ(16,441件、前年16,749件、-1.8%)、フランス(7,778件、前年8,129件、▲4.3%)、イギリス(5,809件、前年5,890件、▲1.4%)、スイス(5,012件、前年5,349件、▲6.3%)、オランダ(4,239件、前年4,301件、▲1.4%)、スウェーデン(3,857件、前年3,759 件、+2.6%)、である。
 公開された技術分野のトップ5は、デジタル通信関連(構成比11.1、前年10.5%)がトップ、コンピュータ関連(構成比9.6%、前年9.7%)、電機関連(同9.0%、前年8.6%)、以下、医療技術(同6.3%)、医薬品関連(同4.3%)、運輸関連(同4.1%)で、デジタル通信(+6.1%)と半導体(+6.1%)は2025年に最も高い成長率を示した。
 出願人ランキングトップ10は、華為(7,523件、前年6,600件)、三星電子(4,698件、前年4,640件)、Qualcomm (3,227件、前年3,848件)、LG 電子 (2,400件、前年2,083件)、CATL寧徳時代新能源科技(2,203件、前年1,993件)、まで前年と同じで、パナソニック(2,094件、前年12位1,718件)、LGEnergySolution(1,958件、前年13位1,452件)、BOE京東方科(1,946件、前年6位1,959件)、北京小米移動(1,921件、前年8位1,189件)、三菱電機(1,835件、前年7位1,956件)である。以下日本企業は、NTTドコモ(13位、1,435件)、NEC(16位、1,166件)と続く。

マドプロ国際商標出願2025年は▲1.5%減少(前年+1.4%増加)
 2025年度は、64,150件(前年65,115件と前年比▲1.5%減少した。
 トップ10の内訳は、アメリカ (10,997件、前年11,279件、▲2.5%)、ドイツ(6,106件、前年6,448件、▲5.3%)、中国(5,636件、前年5,924件、▲4.9%)、フランス(4,026件、前年4,210件、▲4.4%)、イギリス(3,871件、前年3,732件、+3.70%)、スイス(3,371件、前年3,491件)、日本(3,153件、前年3,027件)、イタリア(2,610件、前年2,918件)、韓国(2,451件、前年2,343件)、オーストラリア(1,978件、前年2,013件)である。フランスとドイツでは、出願件数が前年比4年連続で減少した
 出願人ランキングトップ10は、L’Oréal(274件)、Light & Wonder(105件), Krka(101件)、華為(97件)、Merck Sharp & Dohme (97件) 、Richter Gedeon (89件)、Boehringer Ingelheim(106件)、Renault (78件)、資生堂(78件)、Glaxo Group Limited(73件)である。

ハーグ国際意匠出願2024年は+9.4%増加(前年+10.3%増加)
 2025年度は、出願数で10,344出願(前年9,456件)、意匠数で28,588意匠(前年27,184意匠、+5.2%))であった。出願件数が+9.4%増加、意匠数も+5.2%増加し過去最高で5年連続で拡大している。
 意匠数によるトップ10の内訳は、中国(出願5,911意匠、前年4,869 /+21.4%)、ドイツ(同4,530、前年4,221/+7.3%)、アメリカ(同3,882/3,044/+27.5%)までは前年と同じ以下、スイス(同2,285/2,109/+8.3%)、イタリア(同2,015/2,249/▲10.4%)、韓国(同1,185/1,448/▲18.2%)、フランス(同1,158/ 1,464/▲20.9%)、イギリス(同895 /1,006/▲11.0%)、日本(同866/951/-▲6.8%)、オランダ(同779 /849/▲8.1%)であった。
 出願人ランキングは、華為 (1,200件、前年431件)、北京小米(659件、前年230件)、Procter & Gamble(613件、前年641件)、Philipps Electronics(540件、前年228件)、三星電子(525件、前年426)、Apple(408件、前年85件)、LG電子(347件、前年459件)、Ferrari(266件、前年442件)、Kronoplus(246件、前年93件)、Volkswagen (229件、前年285件)、である。日本企業は、38位に朝日インテック(89件)、49位にアーカー(71件)の2社のみ入っている。

◆代替紛争解決(ADR)
 WIPO仲裁調停センター (WIPO AMC)の発表によると、  2025年には知的財産、イノベーション、テクノロジーに関する紛争の解決対応は1,461件、前年比+70%増加した。一方、商標権者による統一ドメイン名紛争解決方針(UDRP)および各国のccTLDに基づく事案は6,282件である。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2026/article_0003.html

【WIPO】世界知的財産指標(WIPI) 2025年次報告書の公表(11月12日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、11月12日付、「世界知的財産指標 (WIPI:World Intellectual Property Indicators)2025年」を公表した。WIPIは、毎年前年度の世界各国での特許、商標、意匠、植物新品種、地理的表示GIの出願、登録の統計情報をまとめて報告しているので、2024年の統計情報である。

世界の特許出願件数は、2024年に過去最高の370万件を記録し、2023年比+4.9%増で5年連続の成長となりました。中国、インド、韓国、日本の大幅な増加が主な牽引役となりました。上位20か国で2桁成長したのは、インド(+19.1%)、フィンランド(+15.4%)、トルコ(+14.6%)の3か国のみであるが、フィンランドは他国と違い外内出願の増加による。また、上位10技術分野でコンピュータ技術(+10.3%)のみが過去10年間に2桁成長した。

世界の商標出願件数は、2年間低迷の後、2024年は回復の兆しを見せたが、2023年比▲0.1%の減少となった。出願件数上位5か国は、中国がトップで約730万件、次いでアメリカ(836,457件)、ロシア連邦(559,436件)、インド(532,900件)、ブラジル(436,291件)の順でした。上位20か国のうち12か国が増加し、特にアルゼンチン(+19.7%)、ブラジル(+10.4%)、インドネシア(+8.4%)で顕著な増加が見られた。

世界の意匠出願件数は、2.2%増の160万件で、上位20か国のうち7か国で二桁成長を記録した。出願件数上位5か国は、中国(906,849件)、ドイツ(70,212件)、アメリカ(66,855件)、イタリア(63,668件)、韓国(61,109件)。これら上位5か国で、世界全体の出願件数の約4分の3(74.9%)を占めている。

参照サイト:https://www.wipo.int/publications/en/details.jsp?id=4822

【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス 2025年版発行(9月16日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月16日付、毎年発行しているWIPO加盟139国のイノベーション力を評価するグローバル・イノベーション・インデックス(GII、Global Innovation Index)18次、2025年版を公表した。上位のランキングは、変わらずスイス、スウェーデン、アメリカ合衆国で、韓国が2ランク上がって4位、シンガポール、イギリス、フィンランド、オランダ、と続き、デンマークと中国がトップテンになった。日本は、1ランク上がって12位となった。

今回の主な調査結果は下記の通り:
・2024年の研究開発費の伸びは、前年の4.4%増から減速し、2.9%減少、2025年はさらに鈍化を予測している(2.3%)。
・企業の研究開発費は、実質ベースで1%に減少したが、過去10年間の平均4.6%を大きく下回る。ICT関連(特にAI集約型セクター)、ソフトウェア、製薬は研究開発予算を拡大しましたが、自動車産業や消費財などは、企業収益の減少を背景に削減した。
・VC投資額は回復し、7.7%増加した。主に米国を拠点とする大型案件と、生成型AIへの投資急増によるも。この投資を除けば、VC投資額は縮小している。
・WIPO経由の国際特許出願は回復(+0.5%)し、韓国が+7%の増加したが、アメリカ、日本、ドイツでは引き続き減少した。
・ロボット工学とコネクティビティ分野では依然として成長が顕著、高速鉄道網は拡大した。が、ロボットと電気自動車の導入は減速した。
・社会経済指標は改善し、労働生産性と平均寿命は上昇し、貧困はさらに減少しました。

今回注目されるのは、上位100位以内にランクインする経済圏または国境を越えた地域別のトップイノベーションクラスターを掲載しており、深圳・香港・広州がトップで、東京・横浜)、サンノゼ・サンフランシスコ、北京、ソウルが上位5クラスターと分析されている。

参照サイト:https://www.wipo.int/web-publications/global-innovation-index-2025/en/gii-2025-at-a-glance.html

【国際】WIPO2024年度国際出願統計(3月17日)

WIPOは、3月17日付、2024年度の国際出願統計速報を公示した。PCT特許出願、マドプロ商標出、ハーグ意匠出願のいずれも増加した。なお、数値は後日修正があるため、確定ではない。

PCT国際特許出願2024年は+0.5%増加
 2024年度は、273,900件(前年272,416件、前年比+0.5%)と増加したが、近年は同程度の出願件数で上下している。インドが+22.2%、14位のフィンランドが+30.1%、韓国は27年連続増加した。アメリカは3年連続、日本とドイツは2年連続減少している。
 トップ10の内訳は、上位5か国は変らず、中国 (70,160件、前年69,527件、+0.9%)、アメリカ(54,087件,前年55,618件、-2.8%)、日本(48,397件、前年48,992件、-1.2%)、韓国(23,851件、前年22,277件、+7.1%)、 ドイツ(16,721件、前年16,944件、-1.3%)、フランス(8,125件、前年7,911件、+2.7%)、イギリス(5,861件、前年5,567件、+5.3%)、スイス(5,324件、前年5,398件、-1.4%)、インド(4,552件、前年3,725件、+22.2%)、オランダ(4,310件、前年4,256件、+1.3%)である。
 技術分野のトップ5は、デジタル通信関連(構成比10.5%、前年9.9%)が初めてトップとなり、コンピュータ関連(構成比9.7%、前年10.2%)が2位でトップを譲り、以下、電機関連(同8.6%)、計測関連(同4.4%)、医薬品関連(同4.4%)、運輸関連(同4.1%)である。なお、公開ベースの件数分析である。
 出願人ランキングトップ10は、華為(6,600件、前年6,494件)、三星電子(4,640件、前年3,924件)、Qualcomm (3,848件、前年3,410件)、LG 電子 (2,083件、前年1,887件)、CATL寧徳時代新能源科技(1,993件、前年1,799件)、BOE京東方科(1,959件、前年1,988件)、三菱電機(1,956件、前年2,152件)、北京小米移動(、1,189件、前年1,603件)、Ericsson(1,886件、前年1,803件)、日本電信電話(1,877件、前年1,760件)である。以下日本企業は、パナソニック(12位、1,718件)、NEC(15位、1,241件)、ソニー(21位、1,134件)、NTTドコモ(22位、976件)、村田製作所(23位、867件)と続く。

マドプロ国際商標出願2024年は+1.4%増加
 2024年度は、65,000件(前年64,257件、前年比+1.4%)と増加し、2年連続の減少後の増加となった。
 トップ10の内訳は、アメリカ (11,270件、前年10,991件、+2.5%)、ドイツ(6,449件、前年6,618件、-2.6%)、中国(5,828件、前年5,484件、+6.3%)、フランス(4,211件、前年4,271件、-1.4%)、イギリス(3,736件、前年3,812件、-2.0%)、スイス(3,486件、前年3,285件、+6.1%)、日本(3,028件、前年2,854件、+6.1%)、イタリア(2,898件、前年2,743件、+5.7%)、韓国(2,346件、前年2,092件、+12.1%)、オーストラリア(2,011件、前年2,016件、-0.2%)である。
 出願区分ごとの詳細な件数発表はないが、9類が全体の10.8%を占め、35類(同8.4%)、42類(同7.8%)である。
 出願人ランキングトップ10は、L’Oréal(244件)、Novartis(193件)、EURO Games (141件) 、資生堂(124件)、Boehringer Ingelheim(106件)、Egis Gyógyszergyár(103件)、アモーレパシフィック(96件)、華為(86件)、O’Reilly (77件)、BYD(73件)である。

ハーグ国際意匠出願2024年は10.3%増加
 2023年度は、出願数で前年比+10.3%増の9,454出願(前年8,571件)、意匠数で前年比+6.8%増の27,161意匠(前年25,421意匠)であった。
 意匠数によるトップ10の内訳は、中国(出願2,225/意匠数4,870/前年比+29.6%)、ドイツ(同792/4,218/-6.7%)、アメリカ(同915/3,034/+13.3%)、イタリア(同564/2,249/+23.8%)、スイス(同627/2,109/-4.0%)、フランス(同715/1,465/-9.3%)、韓国(同892/1,448/+16.8%)、イギリス(同285/1,005/+6.8%)、日本(同540/951/-5.0%)、オランダ(同232/845/+17.4%)であった。中国の利用が出願件数で174%、意匠数で30%と大きく増加し、イタリア(+23.8%)、オランダ(+17.4%)、韓国(+16.8%)、米国(+13.3%)と全体的に増加した。
 出願区分のトップ5は、記録・電気通信14類(12.36%)、輸送12類(11.1%)、包装9類(7.9%)、家具6類(7.6%)、 包家庭用品7類 (5.6%)となっている。..
 出願人ランキングは、Procter & Gamble(641件、前年525件)、Porsche(506件、前年352件)、LG電子(459件、前年352件)、Ferrari(442件、前年172件)、華為 (431件、前年44件)、三星電子(426件、前年544)、Volkswagen(285件、前年312件)、Stellantis (230件、前年4件)、北京小米(230件、前年315件)、Philipps Electronics(228件、前年294件)である。日本企業は、50位までのランキングに入っていない。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2025/article_0003.html

【WIPO】PCT規則改正(2025年7月1日施行ほか)

国際知的所有権機関(WIPO)は、12月3日付、PCT通知226号で、PCT国際特許出願にかかる規則改正を2件公示した。

最初の改正は、規則26条(国際出願の要素の受理官庁による点検及び受理官庁に提出する補充)、89の2条(電子形式又は電子的手段による国際出願及び国際出願に関する書類の提出、処理及び送達)、及び92条(通信)に関し、2025 年 7 月 1 日に施行される。
 26.3ter Invitation to Correct Defects under Article 3(4)(i) 
 欠陥の補正で、要約書や図面の言語が違う場合の補正書の提出
 89bis.1 International Applications 電子出願を可能とする
 89bis.2 Other Documents 電子的提出を可能とする
 92.2 Languages (e) 英語、フランス語以外の認められた言語も可能とする

2回目の改正は、規則33条(国際調査における関連のある先行技術) および 64条(国際予備審査における先行技術) の改正で、2026 年 1 月 1 日に施行される。
 33.1 (a) Relevant Prior Art for the International Search 書面による開示条件を削除
 64.1 (a) Prior Art 書面による開示条件を削除
 64.2 Non-Written Disclosures 書面以外による開示微調整

参照サイト:https://www.wipo.int/wipolex/en/treaties/notifications/details/treaty_pct_226

【国際】PCT特許出願公開500万件到達(12月2日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、12月2日、特許協力条約(PCT)基づく国際特許出願の公開が500万件に到達したことを公示した。1978 年に始まった PCT国際特許出願制度 は、46年をかけ、500 万件目の特許出願を公開したことなる。栄えある500万件目は、サムスン電子株式会社のWO2024/242518番で発明の名称は「画像処理装置および画像処理方法 」、携帯電話の写真写真をより鮮明にする発明技術である。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2024/article_0018.html

【WIPO】世界知的財産指標(WIPI) 2023年次報告書の公表(11月7日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、11月7日付、世界知的財産指標 (WIPI:World Intellectual Property Indicators)2023年度版を公表した。WIPIは、毎年前年度の世界各国での特許、商標、意匠、植物新品種、地理的表示GIの出願、登録の統計情報をまとめて報告している。

WIPI年次報告書によると、特許出願は2023年に初めて350万件を超えた。特に、インドの特許出願は15%増加し、3つの主要な知的財産権の分野で初めてトップ10入りし、特許出願と意匠出願はともに2018年から2023年の間に2倍以上に増加し、商標出願は60%増加した。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2024/article_0015.html

【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス 2024年版発行(9月26日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月26日付、毎年発行しているWIPO加盟133国のイノベーション力を評価するグローバル・イノベーション・インデックス(GII、Global Innovation Index)の17回目2024年版を公示した。

2024年版GIIによると、トップは昨年同様、スイス、スウェーデン、アメリカ、シンガポール、イギリスが上位にランキングされ、中国、トルコ、インド、ベトナム、フィリピンが過去 10 年間での急成長の国に挙げられるとしたが、2020年から2022年にかけてのイノベーション投資ブームの反転、金利上昇などでベンチャーキャピタル(VC)資金が2023年比約40%減少、研究開発(R&D)支出の伸びは鈍化し、国際特許出願と科学出版物は減少し、イノベーション投資に暗雲が立ち込めていると報告している。なお、近年、サウジアラビア、カタール、ブラジル、インドネシア、モーリシャス、パキスタンが最も順位を上げており、いずれも3~4年連続好成績を維持していることも指摘している。日本は、一つ落ちて13位、地域では4位である。

GII2024年では、 「社会的起業家精神は増加しているのか?」という調査を主題にしているが、全体的な調査結果を以下のように挙げている。
・2020年から2022年にかけてブームが見られたが、2023年は科学出版物、VC、国際特許出願は低迷し、R&Dは減速した。
・VCや科学出版物はコロナ前の水準まで急激に減少し、ラテンアメリカやアフリカなどの新興地域で顕著である。
・リスクファイナンスを取り巻く環境悪化を反映し、VC投資額は2022年から36%減、2023年にさらに39%減となった。
・VC取引件数が2023年には9.5%減少見込である。
・国際特許出願件数が2023年に1.8%減少、2009年以来初めての減少となった。
・世界の研究開発費は2022年に5%増加しが、2023年は実質3%に減少が予測される。
・企業のR&D支出は、2023年実質約6%増加したが、過去10年間の長期成長率(約8%)を下回っており、2019~2021年の10~15%のピークやパンデミック前の成長率よりも低下した。
・成長技術分野は、健康関連とコンピュータ処理能力が急速に増加し、5G(2022年比約25%増)、ロボットや電気自動車(EV)では、EV投資が2022年比54%増加した。
・一方、グリーンテクノロジーは過去10年間の平均よりも遅く、スーパーコンピュータのエネルギー消費削減、電池価格のコストダウンの難しさが浮き彫りになった。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2024/article_0013.html

【WIPO】 「生成AI特許ランドスケープレポート」公表(7月3日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、7月3日、2014年から2023年の特許出願を統計分析し、生成AI特許ランドスケープレポート(WIPO Patent Landscape Report on Generative AI)を公表した。主な分析結果を以下のようにまとめている。

・2014年から2023年末までに特許発明54,000件が出願され、技術文献75,000件以上が出版された。
・成長は急速で、ディープラーニング2017 年に導入後特許数は 8 倍に増加した。
・2023年だけでも、特許の 25% 以上が公開され、論文の 45% 以上が公開された。
・生成AIの特許は、AI特許全体のわずか6%を占めるにすぎない。
・生成AI特許出願上位10社は、Tencent(2,074件)、Ping An Insurance(1,564件)、Baidu(1,234件)、Chinese Academy of Sciences(607)、IBM(601)、Alibaba Group(571)、Samsung Electronics(468)、Alphabet(443)、ByteDance(418)、Microsoft(377)。
・発明者の所在地上位5位は、中国(38,210件)、アメリカ(6,276件)、韓国(4,155件)、日本(3,409件)、インド(1,350件)。
・生成AI特許出願分野上位は、画像とビデオデータ (17,996件) で、文章 (13,494件)、音声/音楽 (13,480件)で、分子・遺伝子・タンパク質ベースのデータを使用するGenAI特許出願が急増しており (2014 年以降 1,494 件)、過去5年の年間平均成長率は 78% 。
・生成AI特許は、ライフサイエンス (5,346件)、文書管理と出版(4,976 件)、その他、ビジネス ソリューションなど各分野に多岐の分野にわたる。

参照サイト:https://www.wipo.int/web-publications/patent-landscape-report-generative-artificial-intelligence-genai/en/key-findings-and-insights.html

【国際】WIPO2023年度国際出願統計を公表(3月7日)

 WIPOは、3月7日付、2023年度の国際出願統計を公示した。

◆PCT国際特許出願2023年は1.8%減少
2023年度は、272,600件(前年277,632件、前年比-1.8%)と減少した。上位5か国で韓国を除きいずれも減少した。出願国ごとの内訳は、上位5か国は変らず、中国 (69,610件、前年70,017件、-0.6%)、アメリカ55,678件,前年58,823件、-5.3%)、日本(48,879件、前年50,351件、-2.9%)、韓国(22,288件、前年22,023件、+1.2%)、 ドイツ(16,916件、前年17,469件、-3.2%)である、増加が注目されるのは、インド(3,791件、+44.6%)とトルコ(1,921件、+8.5%)であり、オランダ(+5.8%)とフランス(+2%)も増加した。

 技術分野では、コンピュータ関連(構成比10.2%、前年10.4%)、デジタル通信関連(同9.4%、前年同じ)、電機(同7.9%)、医療技術関連(同6.7%)、医薬品関連(同4.7%)が上位で、電機関連が+8.8%増加した。

 出願人ランキングは、華為(6,494件、前年7,689件)、三星電子(3,924件、前年4,387件)、Qualcomm (3,410件、前年3,855件)、三菱電機(2,152件、前年2,320件)、BOE京東方科(1,988件、前年1,884件)、LG 電子 (1,887件、前年1,793件)、Ericsson(1,803件、前年2,158件)、CATL寧徳時代新能源科技(1,799件、前年266件)、OPPO広東移動通信(1,766件、前年1,963件)、日本電信電話(1,760件、前年1,884件)、で、BOEとLGがEricssonを抜き、CATL寧徳時代新能源科技が84位から初めてトップ10に入った。以下日本企業は、パナソニック(12位、1,722件)、NEC(15位、1,592件)、ソニー(16位、1,433件)、村田製作所(20位、1,051件)と続く。

◆マドプロ国際商標出願2023年は7.2%減少
2023年度は、64,200件(前年69,022件)と-7.2%減少し、2年連続の減少となった。出願上位5かの国は、アメリカ (10,987件、前年12,456件、-11.8%)、ドイツ(6,613件、前年7,690件、-14.0%)、中国(5,473件、前年5,082件、+7.7%)、フランス(4,267件、前年4,394件、-2.9%)、イギリス(3,817件、前年4,194件、-0.9%)で中国を除き減少した。日本は7位、2,846件で前年は3,117件で-8.7%と連続して減少した。増加した国は、中国以外に韓国で(2,090件、+2.9%)である。

 出願区分は発表に詳細がないが、9類が全体の11%を占め、35類(同8.8%)、42類(同8.1%)となっている。

 出願人ランキングは、L’Oréal(199件)、BMW(124件)、EURO Games (118件)、Boehringer Ingelheim(110件)、Novartis(110件)、Berlin-Chemie(107件)、資生堂(103件)、ミズノ(79件)、華為(78件)、Apple(74件)である。BMW、Boehringer Ingelheim、Berlin-Chemie、資生堂、アップルがトップ10に入ってきている。

◆ハーグ国際意匠出願2023年は7.4%増加
2023年度は、前年+1.0%増の8,565出願(前年7,978件)、25,343意匠(前年25,085意匠)になり、意匠数による出願国ごとの内訳は、ドイツ (4,517 意匠、前年4,910意匠、-8.0%)、中国(3,758意匠、前年2,558意匠、+46.9%)、アメリカ(2,668意匠、前年2,443意匠、+9.2%)、スイス(2,198意匠、前年2,188意匠、-0.45%)、イタリア(2,196意匠、前年2,188意匠、-0.4%)、フランス(1,554意匠、前年1,484意匠、+4.7%)、韓国(1,240意匠、前年1,346意匠、-7.9%)、日本は(1,001件意匠、前年936意匠、+6.9%)、イギリス(941意匠、前年1032意匠、-8.85%)、トルコ(736意匠、前年505意匠、+45.7%)、であった。アメリカ、日本、フランスが増加した。

 出願区分は、輸送12類11.2%、記録・電気通信14類8.6%、家具6類 (7.6%), 包装関係9類(6.9%)、家庭用品7類 (5.6%).

 出願人ランキングでは、三星電子(544件、前年451)、Procter & Gamble(525件、前年687件)、LG電子(352件、前年368件)、Porsshe(352件、前年117件)、北京小米(315件、前年251件)、Volkswagen(312件、前年233件)、Philipps Electronics(294件、前年633件)、Jellycat(255件、前年403件)、Hermes(251件、前年73件)、Alfred Karcher (189件、前年47件)である。日本企業は、39位に三菱電機(73件)と利用は少ない。

参照サイト:https://www.wipo.int/export/sites/www/pressroom/en/documents/pr-services2024-annexes.pdf

【WIPO】「World Intellectual Property Indicators – 2023」発行(11月6日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、11月6日付、2022年度の世界各国での知的財産権出願統計である「World Intellectual Property Indicators – 2023 (世界知的財産指標)」を発行した。同インディケーターでは、以下のように2021年度と2022年度の各権利種別ごとに各国の統計情報を分析しているため、特許などの世界各国での出願状況を把握するうえでは大変参考になる。

権利種別2021年度出願2022年度出願伸び率
特許3,400,5003,457,400+1.7
商標18,182,30015,543,300–14.5
意匠1,513,8001,482,600–2.1
植物新新種25,20027,260+8.2

権利種別ごとの出願国別ランキングは以下の通りであるが、意匠に注目するとトルコの意匠出願が急増しており、主に国内の出願であることには注目が必要であろう。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2023/article_0013.html
報告書 https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo-pub-941-2023-en-world-intellectual-property-indicators-2023.pdf

【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス 2023年版発行(9月27日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月27日付、毎年発行しているWIPO加盟各国のイノベーション力を評価するグローバル・イノベーション・インデックス(GII、Global Innovation Index)の2023年版を公示した。2023年版GIIによると、スイス、スウェーデン、アメリカ、イギリス、シンガポールが上位にランキングされる世界で最も革新的な経済国となり、過去 10 年間で中間所得経済圏の国々がランキングの急上昇国と報告している。

日本についての報告は、以下の通りです

レポートの全文(250頁)は、10月24日に発行された。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2023/article_0011.html

【国際】WIPOは2022年度国際出願統計を公表(2月28日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、2022年度のPCT国際特許出願、マドプロ国際商標出願、及びハーグ国際意匠出願争の統計データと分析を公表した。最終集計ではないので最終的な変動がある数字であることにご留意ください。

◆PCT国際特許出願

2022年度は、前年比+0.3%増(前年0.9%)の約278,100件(前年277,500件)と微増、出願国ごとの内訳は、中国 (70,015件、前年69,604件、+0.6%)、アメリカ(59,056件,前年59,403件、-0.6%)、日本(50,345件、前年50,275件、+0.14%)、韓国(22,012件、前年20,723件、+6.2%)、 ドイツ(17,530件、前年17,266件、+1.5%)と上位5か国は変わらない、増加が注目されるのは、インド(2,618件、+25.4%)と大きな増加を示している。
 技術分野では、コンピュータ関連(構成比10.4%、前年比+8.1%)、デジタル通信関連(構成比9.4%、前年比+8.7%)、医療関連(構成比7.0%、前年比+2.5)が相変わらず上位であるが、繊維機械(前年比-7.5%)、光学(前年比-6.6%)、AV機器(前年比-6.3%)などの技術分野が減少している。
 出願人ランキングは、華為(7,689件、前年6,952件)、三星電子(4,387件、前年3,041件)、Qualcomm (3,855件、前年3,931件)、三菱電機(2,320件、前年2,673件)、Ericsson(2,158件、前年1,887件)、OPPO広東移動通信(1,963件、前年2,208件)、日本電信電話(1,884件、前年1,508件)、BOE京東方科E(1,884件、前年1,980件)、LG 電子 (1,793件、前年2,885件)、パナソニック(1,776件、前年1,741件)で、日本電信電話が初めてトップ10に入り、ソニーが12位(1,513件)に落ちた。以下日本企業は、NEC(14位、1,479 件)、富士フィルム(18位、1,181 件)、村田製作所(19位、1,043件)と続くが、中国企業の進出が目立っている。

◆マドプロ国際商標出願

2022年度は、69,000件(前年73,500件)と-6.1減少した。出願国ごとの内訳は、アメリカ (12,495件、前年13,282件、-5.9%)、ドイツ(7,695件、前年8,794件、-12.5%)、中国(4,991件、前年5,273件、-5.3%)、フランス(4,403件、前年4,891件、-9.9%)、イギリス(4,227件、前年4,266件、-0.9%)であり、日本は7位、3,145件で前年は3,229件で-2.6%と上位陣総崩れで減少した。主な増加した国は、トルコ(2,389件、+5.2%)、韓国(2,021件、+2.1%)、オランダ(1,556件、+7.4%)、である。
 出願人ランキングは、L’Oréal(160件)、Novartis(131件)、Glaxo(128件)、EURO Games (120件)、現代自動車(108件)、資生堂(92件)、Maplebear(82件)、Syngenta Crop(80件)、華為(74件)、任天堂(70件)である。

◆ハーグ国際意匠出願

2021年度は、前年+11.2%増の7,973 出願(前年6,714件)、25,028 意匠(前年22,4800意匠)になり、意匠数による出願国ごとの内訳は、ドイツ (4,909意匠、前年4,400意匠、+11.6%)、中国(2,558意匠、前年621意匠、+312%)、イタリア(2,414意匠、前年2,046意匠、+17.9%)、アメリカ(2,412意匠、前年2,649意匠、-8.9%)、スイス(2,178意匠、前年1,824意匠、+19.4%)、フランス(1,484意匠、前年1,585意匠、-6.3%)、韓国(1,346意匠、前年1,419意匠、-5.1%)、イギリス(1,034意匠、前年858意匠、+20.5%)、オランダ(980意匠、前年1,222意匠、-19.8%)、日本は(436件935意匠、前年421件913意匠、+2.4%)であった。中国の加盟による急増とイギリスの増加が顕著である。
 出願人ランキングでは、Procter & Gamble(687件、前年665件)、Philips Electronics(633件、前年678件)、三星電子(451件、前年862件)、Wenko-Wenslaar(414件、前年2件)、I. Paleohorinos(414件、前年138件)、LG電子(366件、前年655件)、Ferrari(329件、前年99件)、北京小米(251件、前年227件)、EIS(233件、前年78件)である。日本企業は、32位に株式会社ビッグウエスト、42位に三菱電機と低調な利用であった。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2023/article_0002.html
データ https://www.wipo.int/export/sites/www/pressroom/en/documents/pr-2023-899-annexes.pdf

【WIPO】PCT出願ガイドの新形式eGuide発表(12月15日)

WIPO国際事務局は、12月15日付、PCT出願ガイド(PCT Applicant’s Guide)の新形式eGuideを発表した。

 eGuide には、従来のガイドに含まれる締約国ごとのすべての内容である、一般情報 (国際段階の概要と国内段階の概要)、締約国の情報、データとその国のさまざまな付属書の内容やデータが含まれるが、新しい形式で法律条項やその他の PCT 情報へのハイパーリンクが一覧で表紙される形式になっている。現在は、バツ(X)印の部分が提供されているが、今後順次追加の情報が提供される予定である。なお、情報は毎週更新されるとのこと。

WIPOは利用者からのフィードバックを希望している。

参照サイト:https://www.wipo.int/pct/en/guide/index.html#J

【WIPO】2021年の全世界の知的財産権出願は増加 

国際知的所有権機関(WIPO)は、11月21日付、世界知的財産指標2022(World Intellectual Property Indicators 2022)を公表し、2021年度の各種知的財産権の出願状況を分析し、2020年に比べて+3.6%増加し、その67.6%をアジア各国で占めているとした。

World Intellectual Property Indicators 2022

特許、実案、意匠、商標及び植物新品種ともに中国が全体の大半を占めていることは良く分かる。

参考サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2022/article_0013.html

【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス 2022年版発行 (9月29日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月29日付、毎年発行しているWIPO加盟各国のイノベーション力を評価するグローバル・イノベーション・インデックス(GII、Global Innovation Index)の2022年版を公示した。

1.イノベーション投資の減速
 ⦁ 全世界で公開された科学論文が2021 年に初めて 200 万部を超えた。
 ⦁ 2020 年の世界の R&D投資は 3.3% 増加しているが減速傾向である。
2.技術の進歩、イノベーション主導の成長に陰り
 ⦁ 半導体、電池、再生可能エネルギー、米国での医薬品承認などの減速。 .
 ⦁電気自動車での成長が見られる
3.スイスは12年連続トップ、アメリカが2位、オランダ5位、ドイツ8位とランクアップし、日本は変わらず13位、トルコとインドが40以内に入ってきている。

など、詳細はレポートを参照ください。

参照サイト:https://www.wipo.int/global_innovation_index/en/2022/

【国際】WIPOは2021年度国際出願統計を公表(2月10日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、2021年度のPCT国際特許出願、マドプロ国際商標出願、ハーグ国際意匠出願及びドメイン名紛争の統計データと分析を公表した。最終集計ではないので最終的な変動がある数字であることにご留意ください。

●PCT国際特許出願

PCT出願国別推移

2021年度は、前年比+0.9%増の約277,500件(前年274,889件)と微増、出願国ごとの内訳は、中国 (69,540件、前年68,923件、+0.9%)、アメリカ(59,570件,前年58,477件、+1.9%)、日本(50,280件、前年50,578件、-0.6%)、韓国(20,678件、前年20,045件、+3.2%)、 ドイツ(17,322件、前年18,499件、-6.4%)と主要国では日本とドイツが2年連続減少している。一方、増加が注目されるのは、スイス(5,386件、+5.2%)、フィンランド(1,907件、+13.8%)、シンガポール(1,617件、+23%)、トルコ(1,829件、+13.2%)で、過去10年のアジアの増加が大きく全体の54.1%を占め、近年ではシンガポールの増加が顕著である。
 技術分野では、コンピュータ関連(構成比9.9%)、デジタル通信関連(構成比9.0%)、医療関連(構成比7.1%)、電機関連(構成比.9%)、計測関連(4.6%)が上位であるが、成長率では医薬品関連(+12.8%)、バイオ関連(+6.5%)、減少率ではITシステム関連(-10.1%)や内燃機関など関連(‐13.3%)が注目される。
 出願人ランキングは、華為(6,952件、前年5,464件)、Qualcomm (3,931件、前年2,173件)、三星電子(3,041件、前年3,093件)、LG 電子 (2,885件、前年2,759件)、三菱電機(2,673件、前年2,810件)、OPPO広東移動通信(2,208件、前年1,801件)、BOE京東方科E(1,980件、前年1,892件)、Ericsson(1,887件、前年1,989件)、ソニー(1,789件、前年1,793件)、パナソニック(1,741件、前年1,611件)で、2021年と同じ顔ぶれであるが、QUALCOMMの増加が目立った。

●マドプロ国際商標出願

マドプロ出願国別推移

2021年度は、前年比+14.4%の73,100件と前年の減少に対し反発し増加した。出願国ごとの内訳は、アメリカ (13,276件、前年10,017件、+32.7%)、ドイツ(8,779件、前年7,458件、+17.7%)、中国(5,272件、前年6,696件、-21.3%)、フランス(4,888件、前年3,741件、+30.7%)、イギリス(4,215件、前年3,679件、+14.6%)であり、日本は3,255件で前年は3,117件で+4.4%増加した。増加が顕著な国は、スウェーデン(1,254件、+42.5%)、カナダ(1,061件、+49.4%)、フィンランド(636件、+43.2%)、ノルウェー(433件、+49.8%)、である。
 出願人ランキングは、L’Oréal(171件)、ADP Gauselmann(120件)、GLAXO(90件)、華為(98件)、Novartis(94件)、EURO Games(93件)、Apple(92件)、HENKEL(90件)、資生堂(89件)、SYNGENTA(85件)である。
 2021年の新規加盟国は、パキスタン、トリニダード・トバゴ、UAEであった。2022年は3月27日からジャマイカの指定が可能となる。

●ハーグ国際意匠出願

ハーグ国際意匠出願国推移

2021年度は、前年+20.8%増の6,711件22,4800意匠になり、意匠数による出願国ごとの内訳は、ドイツ (4,469意匠件、前年3,666意匠、+21.9%)、アメリカ(2,610意匠、前年2,220意匠、+17.67%)、イタリア(2,051意匠、前年1,231意匠、+66.6%)、スイス(1,826意匠、前年1,944意匠、+82.4%)、フランス(1,528意匠、前年935意匠、+63.4%)、韓国(1,419意匠、前年1,669意匠、-15%)、オランダ(1,223意匠、前年1,001意匠、+22.2%)で、日本は(421件907意匠、前年408件942意匠、-3.7%)であった。イタリア、フランスの大きな増加が目立っている。
 出願人ランキングでは、三星電子(862件、前年859件)、Philips Electronics(678件、前年463件)、Procter & Gamble (665件、前年623件)、LG電子(655件、前年478件)、Volkswagen (403件、前年524件)、PSA Automobiles(303件、前年187件)、THUN(284件、前年175件)、北京小米(227件、前年516件)、LUQOM(216件、前年0件)、Harry Winston(196件、前年132件)である。日本企業はトップ50社に1社のみで三菱電機150件(前年107件)である。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2022/article_0002.html

【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス 2021年版発行 日本は13位 (9月20日)

世界知的所有権機関(WIPO)は、9月20日付、WIPO加盟各国のイノベーション力を評価し例年発行しているグローバル・イノベーション・インデックス(GII、Global Innovation Index)の2021年版をそのサイトで公示した。対象は昨年に1か国増えて132か国、調査項目は81で、今年度版ではCOVID-19危機のイノベーションに対する影響を調査対象としている。

short description

2021年度版では以下の項目が注目されるポイント:
・科学的成果、研究開発支出、知的財産とベンチャーキャピタル(VC)取引は2020年も引き続き増加し、危機前の強力な業績を構築
・世界のトップ企業の研究開発支出は2020年に約10%増加、研究開発集約型企業60%増加
・VC取引数は2020年に5.8%増加、過去10年間の平均成長率を上回った。2021年はさらに活気のあるVC活動
・危機の影響は業界間で不均一。

イノベーション能力と生産量に関する年間ランキングでの注目されるポイント:
・スイス、スウェーデン、アメリカ、イギリスが引き続きがリード
・韓国は2021年に初めてGIIのトップ5に
・中国は14位から12位に上昇
・トルコ(41位)、タイ(43位)、ベトナム(44位)、ロシア(45位)、インド(46位)、ウクライナ(49位)、モンテネグロ(50位)が今年のGIIトップ50に入った
・インド、ケニア、モルドバ、ベトナムは11年連続でイノベーション向上持続記録を保持
・ブラジル、イラン、ペルーは2021年に初めて前年度を上回った。

参照サイト:WIPOサイト 日本語サイト

【国際】WIPOの2020年度年次報告書

WIPOは、6月に入り、PCT国際特許、マドプロ国際商標、ヘーグ国際意匠の各2020年度の出願統計を詳細に分析した年次報告書を公示した。

参照サイト:
PCT   6/11 https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_901_2021.pdf
マドプロ 6/28 https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_940_2021.pdf
ヘーグ  6/17 https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_930_2021.pdf

【国際】WIPOは2020年度国際出願統計を公表(3月2日)

WIPOは、2020年度のPCT国際特許出願、マドプロ国際商標出願、ハーグ国際意匠出願及びドメイン名紛争の統計データと分析を公表した。

●PCT国際特許出願
 2020年度は、前年比+4%増の275,900件と過去最高になり、出願国ごとの内訳は、中国 (68,720件、+16.1%増)、アメリカ(59,230件、+3%増)、日本(50,520件、-4.1%減)、韓国(20,060件、+5.2%増)、 ドイツ(18,643件、-3.7%減)と主要国では日本とドイツが減少している。一方、増加が注目されるのは、サウジアラビア(956件、+73.2%増)、マレーシア(255件、+26.2%増)、チリ(262件、+17.0%増)、シンガポール(1,278件、+14.9%増)、ブラジル(697件、+8.4%増)で、過去10年を見るとアジアの増加が顕著で全体の53.7%を占めるようになった。
 出願ランキングトップは、華為(5,464件)、三星電子(3,093件)、三菱電機(2,810件)、LG 電子 (2,759件)、Qualcomm (2,173件)、Ericsson(1,989件)、京東方科BOE(1,892件)、広東移動通信OPPO(1,801件)、ソニー(1,793件)、パナソニック(1,611件)と中国企業が目立つようになった。
参照サイト:https://www.wipo.int/edocs/infogdocs/en/ipfactsandfigures/

●マドプロ国際商標出願
 2020年度は、前年比-0.6%減の63,800件と初めて前年(64,168件)比減少した。出願国ごとの内訳は、アメリカ (10,005件、-0.8%減)、ドイツ(7,334件、-4.7%減)、中国(7,075件、+16.4%増)、フランス(3,716件、-16.2%減)、イギリス(3,679件、+5.1%増)であり、日本は3,117件と―1.3%減少であった。増加が顕著な国はイタリア(2,748件、+3.6%増)、韓国(1,578件、+13.4%増)、カナダ(698件、+94.4%増)、デンマーク(630件、+11.5%増)である。
 出願ランキングでは、Novartis(233件)、華為(197件)、資生堂(130件)、ADP Gauselmann (123件)、L’Oréal(115件)、任天堂(90件)、EURO Games(84件)、Apple(80件)、Syngentia(78件)、RIGO(70件)である。
2020年の新規加盟国はないが、2021年は1月1日よりイギリス指定にジブラルタルとガンジーが拡張され、1月12日よりトリニダード・トバゴ、5月24日よりパキスタンの指定が可能となった。

●ハーグ国際意匠出願
 2020年度は、前年比-1.7%減の5,792件18,580意匠になり、意匠数による出願国ごとの内訳は、ドイツ (3,666意匠、-18.7%減)、アメリカ(2,211意匠、+62.7%増)、スイス(1,944意匠、-10.8%減)、韓国(1,669意匠、-39%減)で、日本は(408件1,151意匠、+18.2%減)であった。増加した国はアメリカ、中国(826意匠、+13.4%増)とトルコ(524意匠、+13.4%増)のみである。
 出願ランキングでは、三星電子(859件)、Procter & Gamble (623件)、Fonkel Meubelmarketing (569件)、Volkswagen (524件)、北京小米(516件)、LG電子(478件)、Philips Electronics(463件)、Wenko-Wenselaar(362件)、Magic Leap(320件)、Lampenwelt(276件)である。日本企業のトップは三菱電機で107件である。

参照サイト:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2021/article_0002.html